あなたならどうしますか~?
以前、アメリカで実際にあったニュースをもとにある「実験」をして取材を進めた動画があります。
その内容をみながら、「どうして~?」って
という疑問と共に今の社会が恐れや無関心によって「人を助ける」
ことさえも自然に出来なくなっていることを残念ながら、
感じました。
それでも、すべての人がそうではなく、本当に天使のような
素晴らしい人もいることにも気付かされた内容でもありましたので
ぜひ紹介したいと思いました。
実際の動画は英語なので、少しだけ解説します:
まず、一番初めに一人の女性が街の真ん中で貧血を起こし、
倒れこみます。この女性は実際にはスタントマンでわざと
倒れているのです。
数秒後には「大丈夫ですか?」と声がかかり、救急車を
呼ぶ人々もいます。
なぜこのような実験をしたのかと言うと、
(その後に映像が出ますが)
あるアメリカの病院の待合室で一人の女性が急に倒れましたが、
倒れた後に45分もの間、待合室にいる人々や病院のスタッフからも
無視をされ、45分後にやっと注意いを向けられた時にはもう遅く、
この女性は亡くなったのです・・・
Youtubeの動画を続けてみていると再びスタントマンの女性が何度も
道に倒れこみ、ほとんどの場合数秒のうちに誰かが助けに来ます。
そこで、実験は内容を変え、こんどはホームレス姿の男性の
スタントマンに同じように倒れてもらいます。
そうすると、無視して通り過ぎる人が増えてきます・・・
中には80数人もの人が通り過ぎて、やっと一人の方が救急車を
呼びます。
その後も実験は続けられ、ホームレスの場合は数分(秒ではなく分です)
たって、誰かが(触ることはなくても)電話で救急車を呼びます。
女性の場合は平均6秒で助けられ、
ホームレスの場合は平均3分でした。
再び実際にあった、別の事件の映像が流れ、そこには数人の人から
暴行を受ける一人のホームレスの男性が映っています。
この男性が倒れた時、歩道に頭を打ち、気絶しました。
その後の映像を見ると、ショッキングなことに、周りで立ち話しを
する人や横で自分の車に食料を積み込む人もいますが、
誰も助けようとはしません・・・
ようやく19分過ぎて救急車を呼ぶ人が現れましたが、
残念ながらもう遅かったのです・・・
そこで分析をする専門家が「このような場面ではホームレスが
一番犠牲になるでしょう」と言われ、「ビールの缶を持って
いたらどうでしょうか?」という質問に「ビール缶を持っている
ことで、助けなくていいという理由付けが出てきます」
と説明を加えます。
そこで、次にスタントマンが今度はビール缶を持って倒れこみます。
88もの人々がその横を歩きながら通り過ぎます・・・
そしてやっと、一人の身体が不自由なホームレスの女性が現れ、
自分一人ではどうすることもできないので、道行く人々に
「この男性のために救急車をよんであげて」と
何度も呼びかけます。
それでも、通り過ぎる人々・・・
「エクスキューズ・ミー・・・」と呼びかけるこの女性は
リンダ・ハミルトンさんです。
彼女の呼びかけに26人もの人々が無視をし、通り過ぎました・・・
彼女の顔は震えながら、悲しい、空しい気持ちでいっぱいです。
そこで、彼女はまずビール缶を取り、捨てます。
一生懸命考えた行動だったのでしょう。
そして再び道行く人々に声をかけます。
神に向かって嘆きを示す場面もあります。
そして、やっと一人の女性が立ち止まり、救急車を呼びます。
その後、他の人も関心をもちはじめ、「枕」を添える男性も現れます。
リンダさんは、意識不明のこの男性に「ビリー」という名前を付け、
一生懸命話しかけます。「あなたはまだ生きているんだよ」って。
スタントマンの男性はリンダさんの優しさと愛情が感じられ、
そばに天使がいるようだったと、後で話していました。
ビリーという名をつけ、つながりを持とうとしたのです。
カメラーが現れた後も、まだ心配をしている様子が見えます。
そして、最後にゆっくりとその場を離れていく姿で終わります。
あなたならどうしますか?
私自身も何度かこのような体験をさせていただく機会がありました。
一度は車を運転していた時、横断歩道の真ん中で別の車にあてられ、
倒れている女性を見かけたときです。
その時は車を止め、駆け寄りましたが、ぶつけた方の運転手も
混乱状態だったので、救急車と警察が現れるまで
倒れた女性を抱っこしながら、運転手だった男性の方にずっと
話しかけました。
別の時で、飛行機のアナウンスで医療関係者はいませんかと
あったときは、医者ではないけれどと説明を加え、
私にできることがあればと伝え、飛行機の床に座りながら
一人の女性を落ち着かせる機会を与えられました。
その他にも援助をさせていただく機会はいくつもありますが、
そのどの場面も、経験をさせていただいたことを感じながら、
その場にいられたことに感謝しています。
でも、もっと過去を振り返ると「良い人」ではなかった場面も
思い出されます・・・
Youtubeの映像と同じで「酔っている」男性が道に倒れているとき、
気にはなりながらも、結局その場を過ぎ去りました・・・
一緒にいる人が「酔っているだけだから大丈夫だよ」っていう言葉に
その時は従ってしまったのです・・・
どのような場面でも、いつも選択権は私たちにあります。
他人の意見、周りの行動、そして反応に従うのか、
自分自身の心の声に従うのか・・・
ホームレスの人であろうと、お酒を飲んでいようと、
人には変わりませんよね?
あなたならどうしますか?
何をしたらよいか分からないこともあるかもしれません。
自分の力では何もできないと思うかもしれません。
でも、動画に映っているリンダさんもそうだったのです。
何もできない、それでも小さな声でも、心の従って、
あきらめませんでした。
リンダさんの呼びかけに答えた女性はその後、
「以前ホームレスの男性が街角に倒れ、誰も助けなかったために
亡くなったという映像をテレビで見たのを思い出したのです」
と言われました。
みなさんもこの投稿を読んだこと、Youtubeの動画を見たことを
ぜひぜひ、覚えていてください。
みなさんの目の前に、助けを必要としている人がいたら、
ぜひ手を差し伸べてほしいのです。
その時、その人はあなたが引き寄せた人であり、今、あなたが
この内容を読むことも引き寄せています。
私は自分が行動が出来た時のことを思い出した時、
自分の中に愛情があることを感じます。
それは良いことをしたからというより、誰かを大事だと
思えた自分の愛を確かめられたからです。
それを感じることができることが何よりも嬉しいです。
手を差し伸べられた方より、
手を差し伸べた方が本当の意味で救われます。
このような機会があなたの前に現れた時、
ぜひ、このことを思い出してくださいね~