認知症と分かっていても、感情が先き走りする

思考は分かっていても、感情が抑えきれないことがあります。

これは認知症の関係だけに限らず、みなさんも何らかの形で経験されていると思います。

感情やメンタル面の仕事をしているだけに、私もこのことは十分分かっているのに、それでも感情に負けてしまうことがありました。

何度も「認知症なんだから」と自分に言い聴かせながら「我慢」をしていましたが、毎日の状況が重なって行くうちに我慢の袋が破けてしまいます。

それを再び縫っても、縫い目からまた裂けてしまい、感情がまたあふれ出ます。

その都度、タッピングをしながら、再び我慢の袋を縫っている感じになっていましたが、とりあえずはその時に感じている感情の苦しみからは解放されるので、それで一息をしている自分がいました。

でも結局、私は認知症と向合っているのではなく、今までの母と向合っていたのです。

いくら「認知症だから」と思っても、感情は今までの私や子供たち、そして孫たちにまで辛い思いをさせてきた、母と向き合っていたことに気づきました。

前の投稿でも書きましたように、母は自分の孫にも厳しく、特に娘は何度も辛い思いをしています。

それに加え、認知症の症状が出始めた頃には、まだ小学生だった孫たちにも辛い思いをさせています。

そのことが許せなかった自分がいました。

だから、頭でいくら「認知症なんだから」と分かっていても、母の言動でショックを受け、泣いている娘や孫たちの姿が浮かんできます。

あれから4年半ほどの時間が経ちました。

今、振り返って感情に意識を向けると、あのころ10以上の怒りを感じていた私は、今は1ぐらいになっています。

かなりタッピングをしました。

「0」ではないけれど、10に比べると大きな自由を感じます。

残っている「1」というのは子どもたちや孫たちに向けている感情かもしれません。

あぁ、「辛い思いをさせてしまった」という思いがあることに、今、書きながら気づきました☆

「守って上げれなかった」という思いが残っていました~(^^;

これもタッピングできますね☆

このように書かせていただきながら、自分のことを更に気づけるようになってきています。

自分がさらに変わっていくのを感じます。

感謝です♡

私と同じように厳しい親との過去があったり、介護で辛い思をされた方、今でもされている方が沢山いると思います。

親とは関係なく、今試練を感じている人もいるかもしれません。

そこで覚えていてほしいことがあります。

辛い経験は必ず過去になる日がきます。

その時に、その過去を振り返って、「今」は自由だと感じてください。

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